通貨価格が特定の水準まで上昇し、出来高が停滞して下落、取引量も減少します。その後、2回目の上昇トレンドが現れ、価格上昇とともに出来高も増加しますが、前回ピーク時の取引量を超えません。
価格が前回高値とほぼ同じ水準まで上昇すると、2回目の下落が始まり、前回安値を下回ることでダブルトップが形成されます。グラフ上では通貨価格が2つのピークを作り、これがダブルトップです。英語の大文字「M」の形に似ているため「Mトップ」とも呼ばれます。下図をご参照ください。
2つの高値の間の最安値を直線で結ぶと[ネックライン]となり、これは売買判断の重要な参考線です。

ダブルトップは転換のテクニカルパターンであり、価格がダブルトップのネックラインに達した際には、信頼性の高い売りシグナルとなります。
ダブルトップは高値圏からの反転を示すテクニカルフォーメーションで、形成されることで売りタイミングとなります。以下、売りエントリーポイントを詳しく解説します。
ダブルトップ形成後、価格がネックラインを割り、陰線で引けた場合は売りエントリーポイント1です。以下の図をご覧ください。

ダブルトップ形成後、ネックラインを割った後に戻りがあり、再び陰線で下落した場合は売りエントリーポイントです。図で確認できます。

ダブルトップ形成後、ネックラインを割り、戻りでネックラインに触れてから再度下落し前回安値を割り込むと売りエントリーポイントです。以下の図をご覧ください。

まとめると、ダブルトップの売りシグナルは以下の3種類です。
売りシグナル1:ネックライン割れ
売りシグナル2:ネックラインで戻りを試した後、再び下抜け
売りシグナル3:ネックライン割れ後、前回安値も割り込む

ダブルトップの形成期間が長いほど反転の信頼性が高まります。形成されたトレンドは長期化しやすくなります。
ダブルトップ形成後の予測下落幅は、ネックラインから最高値までの垂直距離が最低下落幅となります。以下の図をご覧ください。

なお、ダブルトップが成立しない場合もあります。価格がネックラインで戻りを試し、陽線で上昇した場合はリスクに注意が必要です。図で確認できます。

BTCの実際の取引例から、ダブルトップパターンの実践的な応用を見てみましょう。

上図はGateの先物BTC日足チャートです。2023年7月21日以降、BTCは力強い上昇を見せました。価格は$29,000から$66,000前後まで上昇し、3か月で上昇率が累計120%以上となりました。横ばいを挟み、わずかに調整して$69,000の新高値を記録。その後も高値を複数回試しましたが突破できず、ダブルトップが形成されました。価格がネックライン$58,000を割り込んだことで、1年間の下降トレンドが始まりました。
実運用ではダブルトップ以外にもトリプルトップやマルチトップが出現し、これらもトレンド転換のシグナルとなります。一般的にはネックラインと組み合わせて売りシグナルを探すことが重要です。
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本記事は情報提供のみを目的としており、Gateが提供する情報は投資助言ではなく、いかなる投資にも責任を負いません。テクニカル分析、市場判断、取引スキル、トレーダーの共有に関する内容には、リスクや変動、不確実性が伴います。本記事はリターンの保証を提供または示唆するものではありません。